呼吸のように・・・

俳句のエッセー

虫の夜

ポストには、お世話になっています。
朝な夕な、慌てる時も、そうでないときも、
赤いポストへつっかけていきます。
虫の夜、ポストの上、高いところに街灯がつき、
まるでポストまで招いているようです。
すでに夜更けとなっていて、車もなく、闇に包まれた明かりが、
やけに明るく感じられます。
あたりは虫の声ばかりです。

「虫の声」に、どのようなイメージを浮かべるでしょうか。
寂しいとか、切ないとか、あるいはロマンチックな思い出とか?

実際の私の抱いた思いは、「元気」。
とにかく元気のいい鳴き声です。

虫の夜は、元気がいい。
虫のお祭りのようですよ。