呼吸のように・・・

俳句のエッセー

秋澄む

先日、姉の記念日に、
ホテル・ランチに行ってきました。
頂いたチケットがありましたので、せっかくだから出かけました。
確かに昼食には贅沢な内容で、
このような機会でもなければ、絶対、行かないこと間違いなしです。

ホテルですから、宿泊の団体のお客様のためのテーブルが用意されていて、
厨房から、しきりに食器の音が聞こえてきました。
大きな窓には、大きな空があり、一面芝生の広い庭が見えます。
空気が澄んで、実に爽やかな日でした。
このような美しい季節に、姉は誕生したのですね。

食器の音が、一層、澄んで聞こえて、
彩の秋への期待、新しいことが始まりそうな期待、
そして、これからの食事への期待…
それらの思いが集約している音に聞こえます。

秋、澄む。
美しい季語です。