呼吸のように・・・

俳句のエッセー

にわか雨

お天気が不安定です。
今朝は、予報に反していいお天気だったので、
洗濯物をたくさん干して、窓を全開にしておきました。
ところが天候が急変、
いきなり雨になり、しかも土砂降りの雨になり、
洗濯物が被害に遭い、洗い直しの二度手間となりました。

しかも、出かける予定が30分遅れたばかりに昼食が摂れず、
空腹のまま、車でさまよう能登半島

ようやくたどり着いた素朴なお店の壁に、
秋の日本海の絵が掛けられていて…なんと、それは、
数年前に亡くなった、父の知り合いのY画家の作品でした。

不思議な導きで、Yさんの絵に出合いました。
フランスに住んでいらしたYさんは、年に二度、
故郷へ戻り、絵を描いていらしたのです。
掛けてあった絵の日付を見ると、私の母の亡くなった日の前日でした。
あの日、Yさんはこの絵を完成されたのですね。

父より少し先に、Yさんは天に召されました。
今日も、水平線は銀色に輝いて、空と海とが触れ合っています。
思い出と語り合うひと時によって、
今日という日が特別な日となったのでした。
不思議な一日でした。