呼吸のように・・・

俳句のエッセー

天の川

夜空に流れる天の川は、小さな星の輝きが、
億万と寄り合ってできています。
天を流れる川は、暗闇を流れて、山影へ触れて消えゆきます。

主なる神様。
あなたのお造りになった世界は、かくも美しく、壮大です。
自然のすべては私たちに語り掛け、慰め、癒しを与えてくれます。
しかし、主よ。
私にはわからないことがあります。
これほどまでに、被造物は雄弁であるというのに、
なぜ、人は、あなたの希望を十分に語ることができないのでしょうか。
あなたの愛を言葉で伝えることができないのでしょうか。

いえ、ある方々は、語っているのかもしれません。
実際、語っているのでしょう。
それでも、なぜ、私は、私たちは、
心が熱くならないのでしょうか。涙が乾かないのでしょうか。
輝く瞳が戻らないのでしょうか…

あなたの愛の言葉が、人となって、働きかけていないように思うのです。

主なる神様。
私は見たいのです。
あなたの言葉によって、よどんだ瞳に命が輝き、
失った希望を取り戻し、生き生きと歩きだす人を、
あなたの言葉によって変えられる人を見たいのです。

突然の出来事によって、何の落ち度もない人が苦しむ世にあって、
それでもあなたの愛が、人を生かすのだということを
見たいのです。伝えたいのです。
あなたという愛を…

この世の中を、愛によって蘇らせてください。
失わない希望によって、人を造り変えてください。

息が詰まるほどの熱い思いを、
この胸に与えてください…