夜空に流れる天の川は、小さな星の輝きが、
億万と寄り合ってできています。
天を流れる川は、暗闇を流れて、山影へ触れて消えゆきます。
主なる神様。
あなたのお造りになった世界は、かくも美しく、壮大です。
自然のすべては私たちに語り掛け、慰め、癒しを与えてくれます。
しかし、主よ。
私にはわからないことがあります。
これほどまでに、被造物は雄弁であるというのに、
なぜ、人は、あなたの希望を十分に語ることができないのでしょうか。
あなたの愛を言葉で伝えることができないのでしょうか。
いえ、ある方々は、語っているのかもしれません。
実際、語っているのでしょう。
それでも、なぜ、私は、私たちは、
心が熱くならないのでしょうか。涙が乾かないのでしょうか。
輝く瞳が戻らないのでしょうか…
あなたの愛の言葉が、人となって、働きかけていないように思うのです。
主なる神様。
私は見たいのです。
あなたの言葉によって、よどんだ瞳に命が輝き、
失った希望を取り戻し、生き生きと歩きだす人を、
あなたの言葉によって変えられる人を見たいのです。
突然の出来事によって、何の落ち度もない人が苦しむ世にあって、
それでもあなたの愛が、人を生かすのだということを
見たいのです。伝えたいのです。
あなたという愛を…
この世の中を、愛によって蘇らせてください。
失わない希望によって、人を造り変えてください。
息が詰まるほどの熱い思いを、
この胸に与えてください…