呼吸のように・・・

俳句のエッセー

天高し

空気が澄んで、空が高くなりました。
山際もくっきりとし、木々が一本一本、はっきりと見えます。
峠の道を走っていくと、山に近づくにつれ、
白い雲が山へ呑み込まれていくように見えました。

高い空に、白い気体が浮かんでいます。
止まっているかのように、ゆっくりゆっくりと進んでいきます。

秋の空に遅々として進む機体は、どこへ向かっているのでしょう。
白い機体も、天高くにすっきりと見えた午後でした。