呼吸のように・・・

俳句のエッセー

夜の秋

虫が鳴きだしました。
夜は、秋を感じることができるようになりました。
夜の秋」は、夏の季語です。
晩夏、夜に秋の気配を感じるころをいいます。
ですが、暦の上では、もう秋ですので、
夜の秋」は、おかしいかもしれません。
それでも日中はうだるような暑さですから、
夜の秋」で詠んでみてもいいかもしれませんね。
この微妙な季節が見事に季語になっているなんて、素晴らしいですね。
日本人の繊細さは、四季の変化が生み出したと言ってもいいでしょう。

今日の雲をご覧になりましたか?
こちらは台風のあとでしたので、一部、灰色がかっていましたが、
すっきりとした白い雲が、端からちぎれて鱗雲になっていきました。
この雲の芸術には、誰もかないませんね。
空を見上げると、疲れもなくなるようです。

明日もいい日でありますように…