呼吸のように・・・

俳句のエッセー

十字架

日曜日は主の日。
礼拝後、「シャガールの絵と信仰」というテーマで、
牧師先生にお話頂きました。
アンケートには、「興味深い」という言葉が目立ったようです。

シャガールというと、頭に何枚かの絵が浮かぶ程度で、良く知りませんでした。
今回のお話で、ユダヤ人であったこと、
ロシア出身で、長寿であったことなどを知りました。
また、十月革命第二次世界大戦に翻弄され、
今の時代には理解できない苦労があったこともわかりました。

そのユダヤシャガールが、何枚もの十字架の絵を遺しています。
ユダヤ人の理不尽な運命を、十字架のイエスに重ねていたのかもしれない、
私は、そう思いました。
「白い十字架」から「緑の十字架」へ、
シャガールの絵は、変化しています。
復活への希望。シャガールの救いへの希望。

シャガールが負った運命、苦しみや傷…
それらは、すべて、主イエス・キリスト、父なる神がご存じなのだと思い至ります。
シャガールの人生も、また、主によって造られ、用いられた
救いの軌跡だったのだと、そう思うのです。