呼吸のように・・・

俳句のエッセー

風の名前

主なる神は、野のあらゆる獣、空のあらゆる鳥を土で形づくり、
人のところへ持って来て、人がそれぞれをどう呼ぶか見ておられた。
人が呼ぶと、それはすべて、生き物の名となった。(創世記2:19)

私たち、一人一人に名前があるように、
野の獣、空の鳥にも、ひとつひとつ名前があります。
それは、神が造り、私たちのところへ持ってきて、
私たちが呼んだ「名前」です。

私たちが、それらを認め、
神から与えられた一つ一つの生き物として、名前をつけていきました。
名前により特別な存在となったのです。
それは、ちょうど私たちが神によって創造され、
個別の名前があるのと同じではないでしょうか。
名前があるということは、「顔」があるということです。

そして、自然にも名前があります。
季節に名前があり、雲に名前があり、空に名前があり、
風に名前があります。

名前をつけたのは私たちで、神はそれを喜び、良しとされました。
雨に名前があり、暑さ、寒さにも名前があります。

私たちが付けた名前を知っていますか?
それらを知ると、豊かになるでしょう。
たくさんの特別な物たちに、私たちは囲まれているとわかるからです。
地上のものは、すべて神によって造られました。
その恵みは、私たちを取り巻いています。

歳時記にある「季語」は、私たちが名付けた「名前」です。
季語の一つ一つは、神様からの恵みの一つ一つなのです。