呼吸のように・・・

俳句のエッセー

夏つばめ

ツバメは、とても騒がしく鳴きます。
うるさくはありませんが、小さな体でよく鳴くので驚かされます。
どこでもツバメの声はよく聞こえるので、その方向を見ると、
電線に並んで止まっていました。
一羽が飛んでくると、止まっていた三羽がけたたましく鳴き、羽をばたばたさせます。
飛んでくるのは親鳥で、止まっているのは子供たち。
巣立ったばかりの飛行訓練中のようです。
まだ餌をもらっているので、親鳥が飛んでくるたびに、
ちょうだい!ちょうだい!と大騒ぎです。
同じ電線に、もう一羽ツバメがいます。
子供たちの隣で、なぜかクールに羽を伸ばしています。
大人のツバメなのでしょうか?
それとも、おなか一杯の子ツバメなのでしょうか?

子供たちの勢いというのは、人間もツバメも同じです。
全力で訴えてくる子供たちを受け止めるのは、半端なことではありませんね。