呼吸のように・・・

俳句のエッセー

チューリップ

「チューリップ」「鬱金香」「牡丹百合」。
春の季語です。
「咲いた 咲いた チューリップの花が…」
この歌に登場するのは、赤・白・黄色のチューリップ。
ある保育園では、
チューリップの色を、赤・白・黄色に限る、という方針だとか。
理由は、子どもたちの中には、初めてチューリップと出会う子もいるだろうから、
歌にある通り、赤と白と黄色にするそうです。
もちろん、ぎざぎざの種類などではなく、
もっとも一般的なカップ型のチューリップです。

そうですね。もっともだと思います。
最初に出会った物が基準になるわけですし、
歌に合わせて覚えて行くのは良いことでしょう。
そして、
そのような先生と出会った子どもたちも幸せですね。
出会いが人を決めると言っても過言ではありません。
良い出会いが、良い人生を築いてゆくのだと思います。

  チューリップ喜びだけを持ってゐる   細見 綾子

喜びが伝わりますように…