呼吸のように・・・

俳句のエッセー

春の雨

春雨…は、霧のような雨だそうですが、
春には、バタバタ降る雨が、よくあります。
この大粒の雨は、冷たくて歓迎しがたく思います。
ですが、この雨の思い出はたくさんあり、なんとなく切ない思いになりますね。
春は、切ないです。
春なのに、大粒の雨で日中も暗く、電灯を灯さねばならない家、部屋、教室…
春なのに、肌寒く、せっかくの春の装いが台無しに感じられたことなど…
「春なのに」という思いが、ただの雨を、特別な雨にしてしまうようです。
期待したことの反対、それは、記憶に強く残ります。
けれども、時の流れはいつも同じ、同じ時間です。
心が様々な景色を造り出します。
良い景色を持ち続けられるように、願っています。