呼吸のように・・・

俳句のエッセー

霜の草

霜の朝の映像。
辺りが真っ白でした。
枯れ薄も、冬草も、何もかも…
霜に覆われた、哀れな草を撮ってみました。

一時のことです。霜に覆われていたのも。
すぐに日が照り、川原全体が色を吹き返していました。
寒い朝も、そのようにすぐに終わりを告げ、
暖かな日差しがやってきます。

時は流れています。
絶えず流れていますが、過ぎ去った時はなくなりません。
すべて覚えられています。
過ぎ去った時は、虚しくありません。
私にとって、それは慰めです。