呼吸のように・・・

俳句のエッセー

凍てゆるむ

相変わらず雪ですが、朝晩は冷え込みますが、
春を感じます。
雪が積もっても、日差しにすぐに消えますし、
地熱があるのか、雪の下から融けだして、凍ることもありません。
空は曇って、太陽が雲の向こうにぼんやりと円らです。

この季節をなんと表現しようか、考えます。
何にも考えずに、寒ゆるむ、と詠んでいましたが、
それなら寒明けなどありますので良くないかと思いなおし…
冷えゆるむ、かな…と考えて、
「冷ゆ」は、秋。
「冷たし」は、冬。と、角川歳時記にあり、おかしいと思いなおし…
「凍てゆるむ」に落ち着きました。

今日は父の命日でした。
数えれば、もう5年だとのことで、驚きです…
でも、父は、ここに生きているような、そんな気がします。
元気な父と過ごした時間の方が、遥かに長く、思い出も多いからですね。