呼吸のように・・・

俳句のエッセー

薬喰

風邪をひいて食欲がないと、それはいよいよ悪くなるときです。
まだ、食欲があると、栄養を摂って、早く治すことができます。
今、私は後者の状態。
年末で処分したい食べ物など、たくさんありますが、
片っぱしから口にして、早く良くなるように願っています。
で、今、「青汁」系の緑の飲み物を飲んでいます。
二杯目です。
ビタミンCが豊富だそうだから、早く良くなって欲しいと思います。

今日も悲しいお知らせがあり、お別れをして来ました。
母の友人で、母が亡くなってから、何かと気にかけて頂いていました。
助けていただいたこともありました。
とても残念です。

明るい方でしたから、今頃、天国で、
母は再会を喜んでいるかもしれません。
天国も楽しくなったと言って…

天国とは裏腹に、私の風邪は悪化の一方。
こうして懸命に栄養を摂っています。
そういえば「薬喰」という季語があった、と思いだします。
調べると、その昔、獣肉をけがれたものとして口にしなかった時代、
冬の寒さに耐える滋養として密かに肉を食べたらしい。
これを「薬喰」と言って、主に鹿肉を用いたということでした。
副季語に「紅葉鍋」があります。

ということは、私は肉を食べているわけではないので、
「薬喰」には当たりませんでした。
ですが、気分は薬喰です。
早く良くなって欲しい…
念じつつ、青汁をすするのでした。