「あなたがたの父は、願う前から、
あなたがたに必要なものをご存じなのだ。
だから、こう祈りなさい。
『天におられるわたしたちの父よ、御名が崇められますように。
御国が来ますように。
御心が行われますように、天におけるように地の上にも。
わたしたちに必要な糧を今日与えてください。
わたしたちの負い目を赦してください、
わたしたちも自分に負い目のある人を赦しましたように。
わたしたちを誘惑に遭わせず、悪い者から救ってください。』」
(マタイ6:8―13)
これは、イエス・キリストが、わたしたちに教えてくださった祈りです。
わたしたちは、行き詰った時、落ち込んだ時、苦しい時…
何をどう祈ったらいいのか分からなくなります。
それどころか、祈ることに意味を見出せないこともあるのです。
そんな時、主の教えてくださったこの祈りを、
静かに、丁寧に言葉にしてみましょう。
わたしたちの父は、わたしたちが願う前から、
わたしたちに必要なものをご存知です。
そして、祈り始めた時、主からの救いが始まっていることでしょう。
祈りは難しいことではありません。
祈りは虚しいことではありません。
ですが、誰でも迷い、見失うことがあります。
「主の祈り」は、そのような私たちに用意されたものでもあるでしょう。
たとえ、自分の中に確たる信仰がなくても、祈りは必要です。
それは偽善ではなくて、父なる神が求めておられることだと
信じているのです。