呼吸のように・・・

俳句のエッセー

冬紅葉

炭の匂いが心地よい…
古い時代の家屋の縁側から座敷が見えて、
囲炉裏があるのが分かります。
柱も戸も煤で黒ずんでいるようです。
が、汚れではないようで、
沁みついた色なのでしょう。
炭の香りも同じです。

中へ入り、縁側へ出ると、
そこは眼前に広がる山一面の紅葉でした。
この景色は、目の奥に、記憶の中に
留めておきましょう。