呼吸のように・・・

俳句のエッセー

鴨が渡ってきました。
空にまとまって飛ぶ姿が見られます。
川に、堤に、運河に、鴨が眠っている姿は、
とても愛らしいですね。
古い街並みに、湯屋がありました。
暖簾が出されてましたが、早い時間に、
お客さんは、まだ、ないようです。
裏手に薪を割って積み上げてありました。
たくさんではなかったので、
湯屋とは関係なく、ご家庭のものかもしれません。
ですが、この辺りでは珍しい薪に、目がとまりました。
そこへ鴨の群れが、頭上を越えていきました。
日は温かな色をしていますが、
寒い季節は、もうすぐ、そこに来ているようです。