呼吸のように・・・

俳句のエッセー

熱帯夜

 身に触るる一糸も厭ふ熱帯夜

…一糸も身に纏わず寝ているのか、と
勘違いされてしまいました。

暑い夜は、眠れなくて困ることも多いのですが、
今では電化製品がいろいろありますので、さほどでもありません。
かつては、寝苦しくてゴロゴロ転がって、
ああ涼しい…と思った所が廊下だった、という事件もありました。

熱帯夜の感じ方も、少しずつ変わってきていることは否めません。
ですが、その時代、その時代に合った感覚で、
季語を用いてかまわないでしょう。
その意味で、俳句は変化していく、ということも言えるのかもしれません。