呼吸のように・・・

俳句のエッセー

蝸牛

紫陽花が庭いっぱいにあったころ、
タツムリがたくさんいて、
紅葉の幹にも這い上って、
この葉を集めれば、その下にいつの間にかあつまって来ていて、
別に気にもとめないほどでした。
それが、今年は、まだ出会っていません。
…どこへ行ったのでしょうか。
蝸牛は移動範囲が狭いので、盛り土をしたから、
移り住むまでに至っていないのでしょうか。
条件が悪くなったからでしょうか。
たくさんいると、立派な害虫扱いするわけですが、
いなくなると寂しいですね。
勝手ですが…
自分の思ったように居てほしいし、いなくなって欲しいのです。
勝手ですね…
まだ梅雨明けしていない、この地方です。
じめじめと歩いている蝸牛との出会いを求めて、
出かけてみましょうか…

(微塵山田螺は、陸産微小貝類の一つです)