呼吸のように・・・

俳句のエッセー

トマト

トマトが美味しい季節になりました。
いつのころからか、我が家では湯むきトマトが定番です。
どんな時も、必ずトマトは皮を剥かれて出されます。
完熟の真っ赤なトマトは柔らかいイメージですが、
品種改良によって、色だけが赤いトマトもあります。
いずれにしても、熟したトマトは、
夏の美味しい実りの一つです。

俳句のお仲間に、家庭菜園でトマトを作っている方があって、
毎日、毎日、トマトの成長ぶりを観察し、
熟すのを楽しみにしていらしたそうです。
明日は収穫の日と決めて、その翌朝、
庭に出てみると、ない。
トマトが、ない!
カラスに捕られたのでした。

カラスは頭がいいので、
熟したトマトを取るそうです。
カラスのためにトマトを育てていたわけではないので、
その方は、朝から烈火のごとく腹を立てましたが、
どうしようもありませんでした。
で、
それから、カラスと先を争って収穫するようになったとか。
自然が相手とは、なかなか難しいもののようですね。