呼吸のように・・・

俳句のエッセー

タヌキ

狸は冬の季語です。
もちろん、狸は年中います。
私の通っていた高校にも狸が棲んでいると評判でした。
ただ、狸は夜行性ですので出会うことはありませんでした。
近くにいそうで、見ることができない動物。
その中の一つが、狸でした。
その狸と、ついに遭遇しました。
稲葉山牧場からの帰り道、薄暗い山道での事でした。
猫みたいで、猫とも違う。
ぬいぐるみのようなお尻が、元気いっぱい歩いていき、
何やら土をほじくっては、口にしているようです。
小さな体に野生を感じました。
自然に生きるとは、元気になることかもしれません…