呼吸のように・・・

俳句のエッセー

桜の実

桜の実。
その奥は能登の海。
青い色は行く筋も流れて、微妙に色を変える。
潮の流れがそうさせている。
眼下に能登の青い海。
私と海との間に、桜の実。
かたつむりが目を立てているように立ち、
少し紅に色付いている。
まだ若い、桜の実。
沖が晴れて、桜の実は海に浮かぶ。
どちらも若い夏の景色。