呼吸のように・・・

俳句のエッセー

春霖(しゅんりん)

夜になって、雨が降り出しました。
窓の外に雨音が続きます。
風が変わったのか、雨の気まぐれか、
時々、変わった音がします。
軽くパンと響き、ポンと大きい音がして、
鐘を打つようなピンという響きがして、
まるで音楽のようです。

春の雨は、一粒一粒が重い気がします。
それは、命の息吹を呼び覚ます、
その命の重さのようです。