呼吸のように・・・

俳句のエッセー

初売り

初売りと言えば、福袋でしょう。
少なくともお値段の3倍以上の品物が入っています。
お買い得、というよりも縁起物として捉えたらいいでしょうね。
人気商品は、朝早くから並んでいないと買えません。

私が知っているある百貨店では、年始のご挨拶が一階で行われ、
それを御客様が入口から見ていらっしゃいました。
手締めで売場へ散った後は、
開店時間を待つのみ。
開店と同時にお客様が駆けこんでいらっしゃいます。
呼び声が飛び交い、大騒ぎの中、
福袋を売りさばいていきます。
福袋が午後まで残るようでは名折れ。
縁起物は、新鮮さも大切です。
そして最後の一つは、「残りものには福がある」と声高らかに呼びかけます。
最後は華々しく、三三七拍子でお客様をお送りします。
一年の幸福を願って福袋は終了。
勢いのある初売りの風景は、
思い出の一ページに記録されています。