呼吸のように・・・

俳句のエッセー

初鏡

「初鏡」「初化粧」
 新年初めて、女が鏡台にむかって化粧すること。
           (『風俳句歳時記』沢木欣一編1996)

初化粧では、新しい化粧水などを開けたりします。
ちょっと力を込めて回すと、シュッと空気が入る音がして、
蓋が開きます。

化粧のメイン…というと、
口紅やアイシャドウですが、
新年は、新色を試したいと思うのも、女心です。
紅筆が、パレットの上を行ったり来たり、
色を迷うしぐさも女らしさ?でしょうか。
鏡台に向かう時間が長いのも、
楽しみの一つ。
何を考えているのかは、秘密ですね?

初鏡。
ちょっとした思いを抱いて鏡に向かう
女心が季語になっています。