呼吸のように・・・

俳句のエッセー

聖菓

聖菓。何でしょう?
クリスマスケーキとかシュトーレンとか
クリスマスに関係するお菓子です。

クリスマスに関係する季語は、比較的少数なのは仕方がありません。
その中でも、「聖菓」は、馴染みのない季語といえるでしょう。
ですが、もっとも身近に感じられるクリスマス、
もっとも楽しみなクリスマスを意味する一つではないでしょうか。

我が家には、適したオーブンがなく、
手作りケーキは無理なので、カタログを見て注文します。
今年はあれがいい、これがいいと、
話し合うのも楽しみです。

それでも、一度だけ、ケーキを手作りしたことがあります。
直径18センチのスポンジに苺と生クリームを使った、
シンプルなケーキでした。
生クリームを均一に塗るのは難しく、結構、力が必要だったと記憶しています。
それを家に持ち帰り、母に渡しました。
確かに「食べていいよ」と言ったのですが、
翌日には、きれいサッパリケーキは姿を消していて、
「あれ?ケーキは?」
「食べたよ」
「全部?」
「うん。美味しかったー。」
なんと、母と姉で、直径18センチのケーキを
2分の1づつ平らげてしまったと言うのです。
この二人の食欲には仰天した私でした。
従って、自作のケーキの味を、私は知りません。
でも、美味しかったと喜んでいたので、それでいいとします。

おそらく多くの方が、たくさんの思い出をお持ちでしょう。
クリスマスは、日本の生活にも浸透してしまいましたね。
次は、「キリスト教」かな…?