呼吸のように・・・

俳句のエッセー

クリスマス・リース(クランツ)

いよいよクリスマスが近づいてきました。
教会では、ドアに掛ける冠型の飾り、クランツ(リース)を作ります。
杉、もみの木、柊で輪を作り、
銀色の松ぼっくりやリボンで飾りつけをします。

その作業風景を俳句にしようと考えます。
  クランツの枝切りとばすマスクして
おさまりが悪く、気に入りません。
姉に聞いてみました。
「マスクが良くないね」と、素人ながら、なかなか言います。
「マスクを変えたら?」と自問しながら、
姉は、ちょっと考えて、
「クランツの枝切りとばす、咳とばす…」

一瞬、どうしようかと思いました。
なまじ、ちょっと期待したばっかりに、
その落差に、ただただ笑い転げるしかありませんでした。

「だから、私はセンスがないって言ってるじゃない!」
姉は、そう泣き笑いして、暴れていました。
姉は大真面目、つまり、天然なのです。
私の姉を俳句会に誘うのは、もう止めてください…