呼吸のように・・・

俳句のエッセー

秋茄子

秋茄子は、小粒で味がいいと言われています。
ただ、秋茄子の木(?)は、ずいぶん大きいものでした。
品種のせいかな…あるいは、いわゆる秋茄子ではなかったのかな…
詳しくないので、解りません。
ただ、本当に大きくて、見上げるほどだったと記憶にあります。

段々畑というものでしょう。斜面にずっと畑がつづいていて、
動物除けの網が張ってあって、その向こうに秋茄子が実っていました。

その一隅に、小さな御宮があって、
なんと力石が七つもお祭りしてありました。
なるほど、このような土地だからこそ、
力石文化が根強くあったと言えるでしょう。

猪おどしが、ポーンポーンといい音をさせています。
豊穣の土地にふさわしい風景です。
土地の実りに感謝して、宮詣でをしたのでしょうね。
小さくとも豊かな御宮が、そこにはありました。