呼吸のように・・・

俳句のエッセー

薄(すすき)

この辺りには芒が見られます。
あちらこちらに群生して、背が高くて、つやつやしています。
夕日が透けて、金色に見えることもしばしば。
それは、麦や、稲や、猫じゃらしと同じようです。
ですが薄は、花火のようで、
また、違った趣があります。

夕日が集まっている…という表現がぴったりに思えます。
しかし、「日が集まる」という表現も俳句には使われていて、
新鮮ではありません。ですが、ぴったりの表現ですね。

すぐに日が陰ってしまうようになりました。
薄に集まった夕日も、すぐに、芒を離れてしまうのです。
秋ですね。