呼吸のように・・・

俳句のエッセー

金柑

「倒卵型の実の果皮は熟すと甘みがある。
 晩秋黄熟したものを皮とともに生食したり、砂糖漬けにする。」
        ( 沢木 欣一 編 『風俳句歳時記』) 

金柑で思い出すのは、金柑頭。
「毛がなくて、金柑のように赤く光った頭。はげあたま。きんかんあたま。
 金柑頭の蠅すべり」
広辞苑には、このように書いてあります。

金沢弁で、「キンカン ナマナマ」という、
不思議な言葉があります。「キンカナマナマ」とも言います。
冬の寒い朝などに使います。

初めて聞いたときは、何だか変な言葉かと思って注意したのですが、
よく聞いてみると、凍結した路面など、
「ツルツルだったわね」という意味のようです。

一度、使ってみました。
通じました。
語源は知らないのですが、「金柑」でしょうか?
誰かご存じの方は、ご一報くださいませ。