2012-09-07 葡萄棚 雨が降ったりやんだりの中、 参道の石磴を登っていくと、その途中、 隣家の葡萄棚が塀の上からのぞいていた。こちらは階段になっているので、葡萄にやすやすと手が届く。 しかし、葡萄も大方取り尽くされていて、 残っているのは、何か理由があっての代物だろうと思う。 それを、一粒、つまんで渡された。 淡いエメラルド色の葡萄は、目が覚めるほど酸っぱかった。雨に倒れた猫じゃらしを踏みつつ、 裏参道から宮を後にした。