呼吸のように・・・

俳句のエッセー

草いきれ

ただいま! 帰ってきました。
昨夜、遅くに、我が町の小さな駅に着きました。

列車のドアが開いた瞬間、もあっと湿った空気がまとわりついてきます。
暑い。
東京は、割に爽やかだったのに…
久々に、フェーン現象の暑さの中を、ホームに降り立つと、
草の匂いにむせかえります。
ホームの先は闇に包まれていて、遠くに二つ、三つ、明かりが見える程度です。
まだ、か細い虫の鳴き声が聞こえてきました。

さっきまで行き交う人の流れの中に歩いていたのに。
不思議です。

とにかく帰ってきました。
また、孤独な(?)戦いが始まります!