呼吸のように・・・

俳句のエッセー

青虫の旅

金沢の街中を車で走り、途中、信号待ちをしていた。
すると、街路樹から青いモノがポツンと落ちてきた。
それは、小さな青虫だった。

信号が青になったので、走り出した。
当然、青虫もフロントガラスに一緒に走り出した。
青虫は風を受けて、丸くなったり、ぐにゃぐにゃしたり。
止まると真っ直ぐに歩き出すものの、
また、走り出すと丸くなる。

そのうち、目的の図書館についた。
緑陰の駐車スペースに止めて、
予約の本を取りに行って、戻ってみると、
青虫は下車していた…

ここなら生きていけそうな環境だ。
青虫に未来があることを祈った。

  青虫の旅でした…