呼吸のように・・・

俳句のエッセー

雨蛙

朝、庭に水を撒くと、雨蛙が飛び跳ねる。
日中の暑さをどこでしのいでいるのか、
夕方、水を撒くと、また現れる。

青い体を葉っぱから離して、
土の上を飛び急ぐ。

しかし、蛙は保護色なのだ。
しばらくすると、
斑な土色になって、土にじっとしている。

葉にいれば、葉の色に。
窓の桟にいれば、桟の色に。
土にいれば、土のいろに。

「郷に入れば郷にしたがえ」

雨蛙は、賢いねぇ!
かたくなな私とは、えらい違いだと思う…