呼吸のように・・・

俳句のエッセー

片蔭

もうすぐサマー・スクーリングがやってくる。
今年は2期、二週間を日吉で過ごすことにしている。
…と、その前に、教職ログブックの課題が!
愚かな私は、すっかり忘れていたのでした…

さて、
このSSは、一週間ぶっ通しで授業を受け、
最終日に試験という、体力勝負の強行軍である。
先生も大変だが、私たちも必死だ。
予習、復習などという時間的余裕はない。
毎日毎日、相当分を頭に入れて行かなければ、試験で書けない。

一度、半数は落ちるだろうと言われている、厳しい先生に当たったことがあった。
知らずに履修登録をしたのだが、厳しいのは試験だけではなく、
毎授業2〜3回の出席をとるという、徹底ぶりだった。

最終日、試験の朝。
できるだけの設問を想定し、その答えをぎっしり書きこんだノートを手に、
片蔭をそうっと歩く。頭を守るようにして、日陰を静かに歩いていく。
言葉を交わしてはいけない。人とぶつかってはいけない。
強い刺激は、すべてを水泡に帰してしまう。
そうして、ようやくいつもの席についた。
水を打ったような静けさ。
時間を使い、お金を使い、頭を使った
この一週間の努力が報われますように…

また、あの雰囲気の中に身を置くのには、かなりの覚悟がいる。
確かに、なまったアタマを締めあげる、いいチャンスだろうとは思うが、
きついな…と弱音を吐いたりして。