呼吸のように・・・

俳句のエッセー

田舎に住んでいるので、
角を曲がると、水田が広がっている。
夜、早々と暗くなる道を歩いていると、
ふわーり、ふわーりと、光が浮かんでは消える。

出た!

…ではない。蛍だ。
近頃は少なくなって、
その時見たのは、三つの光だけだった。

蛍の名所は、あちらこちらにある。
が、場所は良く確認していかなければ、たどりつけないことも多い。
田舎だから。

闇に浮かぶ、たった三つの光は、
寄り添ってふわふわしていた。

もっと、増えればいいと願ったりする。