呼吸のように・・・

俳句のエッセー

ビール

兄が帰って来たので、
冷やしておいたビールを勧めた。
が、疲れたのか飲まずに寝てしまった。

居間で横になって、いつ起きるのやら…
夕飯は?と聞くと、
「明日の朝」と言っていた。

かつて遺跡の仕事をしていた時、
汚い格好をして、車で帰って来ていたが、
冷房も鬱陶しいので、窓を全開にして車を走らせていた。

夕方と言っても、夏の日は長く、
暑さの残る中を、夕日を浴びながら運転する。
そんな時、欲しくなったのが…ビールだ。
「危ないよ!」
と皆、注意したが、別に実践したわけではないし、しようとも思わない。
ちょっと、欲しいな…と思っただけである。

そんな私の要求に応えてか、
近頃、ノンアルコールビールという便利なものができた。
これを飲み出したら、ほとんどいつもコレである。
これなら、夕飯の準備をしていて味が判らなくなることもないし、
運転ができなくなることもない。
便利な世の中になったものだと思う。
ということで、
私は、今、寝ている兄のそばで、
ノンアルコールを飲んで、ブログを書いている。
酔っぱらって書いてはいけないことを書く心配も、
おかげ様で、なさそうである。