呼吸のように・・・

俳句のエッセー

竹の皮

先日、大津へ出掛けた時、京都駅から往復した。
京都の駅は、今では近代化された建築だが、
行きかう人は変わらないように思う。
優雅な西の雰囲気を持っていると感じる。

さて、帰りの電車まで時間がなかったので、
お弁当を買って乗ることにして、
駅のホームの売店を覗き込んだ。

そこに、竹の皮で編んだ、手頃な大きさのお弁当箱に、
たくさんの種類が少しずつ入った、女性好みのお弁当があった。
すぐにそれに決めて、いそいそと電車に乗り込んだ私たち。
お味は予想以上に美味しく、竹の皮の魅力的な入れ物に引けをとらない味だった。

記念に、入れ物を持って帰った、私。
まだ、何も入れていない。
何を入れようか、という夢と大津の思い出を詰めて、
そのまま机に置いてある…