呼吸のように・・・

俳句のエッセー

夏燈

金沢教会の「パイプオルガン・コンサート」へ行ってきました。

演奏者は、吉田愛 アレックス・ガイ夫妻。

 喜びと希望 〜イタリアからの風に乗せて〜
と題して、震災復興を願いつつ演奏がなされました。
とても軽やかで、楽しいコンサートでした。

コンサートの間中、この場面を詠もうと、いろいろ考えを巡らしていた私でしたが、
季語は、やはり、「夏燈」が多くなりました。

教会の高い天井に、ライトがいくつも下がっていて、
天窓に夕暮れが迫ると、天上に映った影が濃くなっていきます。
二の腕が美しい演奏者の手が、しなやかに鍵盤の上を舞い、
また、ご夫婦の息がぴったりで、時に肩が触れ合ったり、

小さな子どもの足が地に着かず、宙をぶらぶらさせるごとに、
影がぶらぶら揺れていたり…たくさんありましたが、
皆、季語は「夏燈」でした。

これから、推敲します。
いいものができれば嬉しいけれど…

明日に期待することにして、今日は休みます。

お休みなさい。