呼吸のように・・・

俳句のエッセー

春休み

いよいよ潰れそうな目を隠しながら、今朝、眼科へ行った。

「はやり目(結膜炎)」ですね。

と、厚紙に印刷された注意書きを持たされ、別室に待たされた。
他の患者さんにうつってはいけないからだ。

幸い、それほど感染力の強いタイプではなかった。

それでも、「つぎつぎに感染する危険があるため、
しばらくは、学校や仕事を休む必要があり、
他人に接したりしてはいけない」、と書かれてある。

このような処置は、怠け者の私を正当化するいい口実になってしまう。

余りに好都合なので、恥ずかしいくらいだ。

食事をして薬を飲めば眠くなるし、
その辺を触ってはいけないので、じっとしているし、
心配といえば、
鏡に写った自分のひどい顔が、このまま治らなかったらどうしよう…
というくらいのものである。

悪びれることもない。だって、病気なのだ。

大手を振って、休んでいたらいいのである。
鼻歌を歌いながら目薬をさして、ガーゼを取り替える。
家族には申し訳ないが、心は花盛りだ。

私の「春休み」ということにしてしまおうと思う。