朝、目覚めると、雪が積もっていました。
この季節の雪は、降っても積もることは、ほとんどありません。
時折は日差しも射しました。
けれども、
地表の雪が消えることはありませんでした。
空を染めているように感じる牡丹雪は、
宙にとどまっているかのようで、
車で走ると、私が突進していくように思えます。
ゆっくりと落ちてくる様子は羽のようだと、いつも思います。
牡丹雪は、天使の羽のようです。
こんなに羽を落として、
たくさんの天使が空から降りてくるのでしょうか。
おそらく、
息ができないほどに、地上には天使がいっぱいです。
周りには、きっと天使がいっぱいです。