呼吸のように・・・

俳句のエッセー

料峭

  料峭をこゑがこゑ呼ぶ大海嘯(つなみ)   田島和生

 明日は、3月11日です。

今夜、特別な思いでお過ごしの方は多いと思います。

今、日本は大変な試練の時を過ごしています。
私たちは、多くの課題を与えられ、
お互いが共に歩む隣人として、どのように行動すべきか、
改めて学ぶ機会を得ています。

そのことを表して、「きずな」と言われます。

しかし、
皆が同じである必要はないと思います。

また、無理をすることもないと思います。
無理は続かないからです。

真心をもって、成すべきことを成していくこと。
そのことが、もっとも大切なことだと私は思います。

確かに、形から入るということもあるでしょう。
しかし、真に求められていることは、
義務からの行動ではないし、
憐れみの押し売りでもないと思います。

  「愛は、すべてを完成させるきずなです。」 
            (コロサイの信徒への手紙3章14節)

自分自身、このことを忘れないように祈りつつ、
行動できることを願っています。

一日も早い復興を、そして、一人一人の平安を、
主の導きをお祈りいたします。

  祈る言葉も見つからないほどの
  孤独や苦しみの中に倒れこんでいる方々へ、
  主が、今夜、訪ねてくださいますように。