呼吸のように・・・

俳句のエッセー

チューリップ

チューリップというと、オランダを思い浮かべる人が多いだろうが、
原産国はトルコである。
チューリップという名前も、「ターバン」が語源であるらしい…

いつの間にか覚えてしまいました。

かつて、イベント会場のFM局でアルバイトしていたとき、
私はパーソナリティではなかったのですが、
その訓練をとなりで聞いているうちに覚えてしまいました。
彼らが渡されていた原稿が、
このチューリップについてのものだったというわけです。

見様見真似ではありますが、結構、役に立っています。
たとえば、
「欧州渡来。青緑の葉の間から花茎が伸び、カップのような花を開く。」
               (『風俳句歳時記』沢木欣一編 平成八年)
この場合で見てみましょう。
一文づつ区切って考え、その中で、重要な単語をチェックしていきます。

「欧州渡来」 これは、このままでしょう。
カップのような花」 私なら、これが伝えたい内容だと考えます。

そうしたら、流れるように朗読する中で、
強弱ではなく、高低で抑揚をつけていきます。
重要単語を高く読み上げるのです。

なんとなく様になりましたね。

私は専門的に学んだわけではないので、ご不満の方もあるかとは思いますが、
これだけでも、素人には貴重な情報です。

今、私は国語教員の勉強をしておりますが、
専門を異にするため、難しいことの方が多いと考えています。

その私が、唯一、様になっているのが、
朗読です。
普段、聖書を読んでいることでも訓練されて、
内容が良くわからなくても上手く読めてしまうのは、
特技と言ってもいいでしょう。

人生、何が役に立つのかは、
分からないものです。