呼吸のように・・・

俳句のエッセー

ホワイトデー

主日礼拝。

礼拝後、短大の先輩であるJさんに呼びとめられた。

「はい、ホワイトデー!」と、小さな包みを渡される。

ホワイトデー?

バレンタインデーの覚えもないのに、ホワイトデーとは、何事?

しかも、Jさんは、間違いなく女性である。

しかし、そういうことはどうでもいい。
私たちは、こうしていつも、
何かを口実にプレゼント交換して遊んでいる。

そういえば、去年の末、
「お茶しよう、お茶しよう!」と言って、Jさんを誘い出し、
短大のクリスマス特別礼拝に、騙して連れていったことがあった。

Jさんを信頼しているが、ちょっと気になったので、
新年に「おめでとう」お茶を贈って媚びたのだった。

帰って見ると、中身はチョコレートと靴下だった。
さすが先輩、気前がいい、と感激したが、
ちょっとおかしい。

ホワイトデーは10日も後である。

 ―あ、さては、またしばらく礼拝を休むつもりだな―

これは、「しばらく休むけど、宜しく」という意味だったのだ。

また、教会と先輩を中継しなければならない。

世話の焼ける先輩と私との、
不思議な教会生活の一幕でした…