呼吸のように・・・

俳句のエッセー

節分

今日は節分。

冬も今日でおしまい。

各地で子どもたちが、鬼の面をつけたお父さんやお母さんを追い回して、
豆をまき散らしていることでしょう。

「福は内、鬼は外」と無邪気に叫んでいたのは、遠い記憶。

何も考えずに大はしゃぎしていた、5歳。

年の数だけ食べるんだよ、と渡された豆の数の少なさに悲しくなった、7歳。

拾いこぼした豆が、いつしか黴まみれになって部屋の片隅に発見され、
それがショックで、もう豆まきはしない…と決心した、11歳。

小袋詰め合わせの豆を求め、小袋のまま蒔けば掃除も簡単ではないか、
と知恵を働かせた、12歳。

豆まきという日本文化に興味がなくなって久しいことに気付いた、17歳。

歳時記を開いて、「節分」の項を探している、俳句人生17歳。

まだまだ、青春。