呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月尽

今日でいよいよ7月もお終いです。 時の流れは早く、無情に思えます。 レ・ミゼラブル的です。 今日は、友人のお子さんが乗馬デビューされるというので 応援に行ってきました。 ヘルメットばかり大きく感じます。 馬上で揺られている姿は、乗っているというよ…

滝壺

滝壺を滝割る如くとどろけり 田島 和生自然に対峙するとき、おしゃべりする人は、あまりないでしょう。 耳を澄まし、深呼吸して、じっと見つめる… そのように自然の中に入り込むのだと思います。 しかし、ときには誰かと感動を分かち合いたいもの。 ふいに話…

盛夏

あと10日ほどで立秋を迎えるかと思うと、焦ります。 夏を詠みたいと、いつも思っているのですが、うまく行きません。 夏にどっぷり浸って、夏を詠みたい、それが今年の願いでした。 何年か前、塩田をテーマに俳句を詠んだ時は、 何度も奥能登を訪ねました。 …

瀑布

白山の雫集めし瀑布かな 田島 和生手取川渓谷は、白山の水を集めて、深い渓谷を作り、 また美しく、激しい流れを見せてくれます。 いくつもの滝がありますが、 中には激しい音に、声も奪われるほどのものもあります。 展望台も設けられています。 季節の植物…

合同句集

この度、雉十日会では、合同句集を出版することとなりました。 その準備を進めています。 遅々とした歩みですが、着々と進んでいます。 参加人数が、一人、また一人と増え、最終的に15名となりました。 お世話係の私は、句集出版に携わるのは初めてですので…

梅雨じめり

七月も終わりにきて、まだ雨が続きます。 蒸し暑さは、そのまま、湿度の高さを表し、 いたるところに、その影響が見られるのも困ったことです。 浴室、寝室、居間…畳が湿っぽくなったり、 黴が黒ずんでいたり、埃っぽいような匂いがすることがあったり、 嫌…

風涼し

まだ、梅雨が明けていないことを思い知らされる、雨。 蒸し暑い日々に、束の間の涼しさをもたらします。 しかし、それも気のせいかもしれません。 建物の中にいれば、まず、涼しいに違いないですので、 外に出てみないとなんとも言えません。 が、やはり雨は…

馬洗ふ

砂塵を上げてサークルを駆ける調教馬。 調子づいてきて、機嫌がよくなる(?)と話しだすという、面白い馬でした。 嘶きともちがう声を上げたりして、走っていました。 訓練が終わると、今度はシャワーです。 馬は汗をかく動物です。 汗をかくと毛の色が変わ…

夕涼

梅雨明けが宣言され、暑さも厳しくなっていきます。 逃れようのない暑さが続くわけですが、 朝方、夕方、水打ちをしたりして、 若干の涼しさが感じられます。 今のように、コンクリートばかりではなかったころ、 おそらく、涼しい風を感じる機会は多かったと…

天の川

盂蘭盆会は、7月15日です。 これは旧暦をそのまま新暦に当てはめたもので、 従来より一か月ほど早くなります。 金澤は7月盆。 富山は8月です。 盂蘭盆会は、初秋の季語です。 そう考えると、やはり8月15日がふさわしいように思います。 墓参のころは…

ヒキガエル

父が亡くなったのは、立春を迎えた直後でした。 春とは名ばかりの、寒さの厳しい頃、 遺された私たちは、その寒さもわからないほどの感覚でした。 やがて牡丹雪が降り、こでまりが咲き、 紫陽花が色付くころとなり、 時は普段通りに過ぎてゆく不思議を思いま…

水琴窟

金澤ひがし茶屋街、旧「中や」。 「お茶屋文化館」改め、「お茶屋美術館」となっています。 志摩の裏手にあたり、志摩は人気のようです。 が、こちらの「中や」さんには、水琴窟(すいぎんくつ)があります。 私は、この水琴窟を目当てに出かけました。 小さ…

モンスター

どこへ行っても、モンスターを探す、こども。 せっかくの観光地も、ポケモンにかないません。 文具をみても、お土産屋さんへ行っても、 「ピカチュー!」 と叫んでは、ピカチューのキャラクター商品を目指します。 思わず、 「ピカチューに目がないね」と言…

金箔2

金箔の町、金沢。 そのブームは続きます。 金箔アイスの後は、金箔コーヒー。 ホットにも、アイスにも乗せられ、クリームにも金がきらめきます。 ジパングでは、金を飲み食いするのかと思うような 場面なのでした。 金箔かき氷。 宇治金時に抹茶アイス。そこ…

金箔

友人の家族が金沢へ見えたので、 今日は案内をいたしました。 9歳の女の子のリクエストが優先され、 まず、金箔ソフトクリームをごちそうしました。 私も初体験。 アイスは、普通においしかったです。 金箔は、感動でした。 たかが、ソフトクリームに金箔を…

廻船問屋「森家」

北前船で栄えた町、岩瀬。 富山県富山市にあります。 国指定重要文化財に指定されています。 天窓からの明りがまっすぐに差し込み、畳を明るくしています。 しかし、直射日光は目に悪いです。 誰もがわかっています。 もちろん、直射日光ではなく、ちょうど…

牧場

どうしても「徹夜」のできない私です。 人には体質というものがあって、 体質と言うのか分かりませんが… 私は、寝ないと頭が働きません。 ですので、一度、睡眠をとってから起き出し、 こんな時間に活動する、というのがパターンです。 夜更かしだと思われる…

七夕

今日は七夕でした。 が、家にいなかったので、竹を担いでいく 子どもたちの姿を見ることはできませんでした。 残念。 今夜は教会で天に召された88歳の姉妹のための前夜祈祷会。 教会員が集いました。 姉妹は、七夕の星のように、牽牛星と織姫星のように、 天…

百日紅

梅雨最中。 水辺には、葭切がしきりに鳴いています。 燕も巣立ちを迎えているようで、 屋根に来ては、並んで同じ方向を見ている、子燕。 飛び立って、翻る時の背の青さは眩いばかりです。 このころ、我が家の近くでは、チェーンソーの音が絶えません。 それ…

河鹿笛

白山の瀬音に混ざり河鹿笛 田島 和生春の白山より流れ来る川。手取川。 碧く澄んだ渓谷は、雨の後は白濁した流れとなります。 手取川の濁り、と言えば、土色の濁流ではなく、 白く濁った、美しいとさえ思う流れのことを言います。 その流れは、途切れること…

生と死

角川『俳句』7月号、 井上弘美さんによる「弘美の名句発掘」その7。 田島和生先生の俳句が紹介されました。 一部をご紹介いたします。 あふ向きに死にゆく蟬へ蟬時雨 田島 和生 この句が優れているのは、一句の中に「死」と「生」が一対の物として描かれて…

内藤先生を悼む

かつて金沢教会を20年牧会なさった内藤先生が 金曜日天に召されました。 思い出すのは、まだ、学生だった頃、 先生が牧師としての経験をお話になったことです。 ある夜、男性が教会を訪ねてきて、 「私は、事業に失敗し、仕事もお金も、何もかも失いました。…

豪雨

やって来ました。 本日より7月です。 朝から激しい雨が断続的に続きました。 車のワイパーを急速にして走り、 また、目的地についても降りられず、 意を決して走ること10m程度、傘は役に立たず、 スーツの袖や裾、足元の色が変わってしまうほどの雨でした。…