呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一月尽

年が明けて、もう、一か月が経ちました。 空気は冷たく、寒中を思い知らされますが、 空を見れば、雲の間から、鮮やかな青空がのぞいています。 天上高く、雲の上は、もう春なんだと、 そんなことを考えていました。 3日は節分、4日は、もう立春です。 新し…

懸大根

立山へ日は傾きぬ懸大根 田島 和生秋風が吹くころ、収穫されたものが、 軒下に吊られているのは、珍しいことではありません。 柿、玉ねぎ、そして大根。 大根は大きいので、目を引きます。 懸け方も色々で、何段にも稲架のように懸けられていたり、 物干しざ…

ひよどり

ひよどりのときに鋭(と)きこゑ谷渡り 田島 和生ひよどりの声は鋭くて、 おそらく鵙と間違えて覚えている方も多いと思います。 飛び立っては、ピーーと鋭く鳴き、 山々を、谷を、木々を、 その声は過ぎてゆくのです。 ときに鋭き声 鵯の声が渡るころ、秋が日…

倶利迦羅山

山鳴つて雑木落葉の空へ舞ふ 田島 和生倶利伽羅での作品16句。 角川「俳句」2月号より転載。 田島和生先生は、奇数月に金沢句会へ出席されています。 その折、北陸の各地へ吟行なさっておられるようです。 倶利伽羅山は、倶利伽羅不動寺があり、 源平古戦場…

寒の雨

寒い日が続きます。 今日は、午後から嵐になりました。 雨風でした。 雪の地方では、雨は恵みでして、 雪が融ける、またとないチャンスです。 大粒の雨の中、雪の塊を崩しに出て行って、 えいえい!と雪をばらまきました。 が、あまりに寒くて、すぐに退散し…

満天星(どうだんつつじ)

満天星と書いて、「どうだん」と読みます。 満天星躑躅(つつじ)、満天星の花は、春の季語です。 美しい紅色を呈する満天星紅葉は、秋の季語です。 春のお花、秋の紅葉が楽しみな植物です。 満天星は、成長が遅く、育てるのが難しいそうです。 よく、公園や…

凍り

冷え込んできました。 路面がつるつる、ピカピカになっています。 雪が乗っているところを選んで、歩いてきました。 怖いですね… 転んだら、ケガよりも、恥ずかしいです… ところで、 金沢の方言で、このようなアイスバーン状態を、 「キンカンナマナマ」と言…

大雪

朝から降り続いた雪は、夕方には落ち着いたようです。 しかし、安心はできません。 朝、起き出した時から、間断なく降って来る雪。 細かな雪は、手に取るとキシキシと音をたてました。 粉雪でした。 気温が下がっていることが分かります。 このままだと、今…

湯気立て

「湯気」は、冬の季語です。 いえ、正確には「湯気立て」、つまり「加湿器」のことです。 よく勘違いされるのは、鍋の「湯気」とか、 これは季語では…という方がありますが、違います。 冬の乾燥をしのぐため、加湿をする、その「湯気」です。 大寒となり、…

新年句会

富山高志句会の初句会でした。 初句会では、天地人賞がありますので、力が入ります。 結果は、北陸地区ブログに譲るとして、 句会の後は、表彰式と新年会。 そのあとカラオケ。 楽しく「365日の紙飛行機」を歌いましたら、 「麦の唄」をリクエストされてしま…

新年会

今日は、町内の新年会。 わが町は、新年に役が入れ替わりますので、 町内会長含め、様々な役員の引継ぎが、新年会でなされます。 そして、お食事を共にして、町内の結束を強めます。 町内には、「かっぱ会館」という会堂があり、そこで集会をします。 そのか…

風邪

年末に、二度も風邪を引いて寝込んでしまいました。 喉がいがらっぽいな…と思ったら、いきなり重症でした。 今日、美容室へ行きました。 外は冬の冷たい雨。 それでも、雪よりは寒くないですね…などと 話しながらカットしてもらっていました。 が、その美容…

冬柏

晩学や幹隆々と冬柏 田島 和生柏の木を思い浮かべてください。 すぐに思い出せない方は、柏餅を思い出しましょう。 そうそう、スカラップのような襞の葉っぱです。 木は、茂るとわた飴のように重そうになります。 幹は、それを支えて、たくましく、隆々とし…

PNSP

発見!PNSP 「ペン・ヌリサンポー・サンポー・ペン」 なんと、国立劇場から本格邦楽PPAP。 質の高さに驚き! 国立劇場のセンスに驚き! やるなぁ、日本人。 で、皆様にご紹介です。筆を持っていますね。 三方、塗三方…素晴らしいの一言です。 絶賛!

凍てる

寒中お見舞い申し上げます。 夕方からの気温の低下が、激しくなっています。 買い物をしている数十分の間に、車のフロントが凍り付き、 べたべたした雪の道が、でこぼこの凍り付いた道に変わってしまいました。 運転もさることながら、歩行も困難な寒中にな…

鴨の群。 夏は、ボートで賑わう大池に、冬は鴨の群。 カルガモに混ざって、黒鴨が二羽。番でしょう。 流されるように浮かんで、つかず離れず。 長く連れ添った夫婦さながらでした。 鴨はたくさんの種類があるそうです。 そして、色柄のいいのは、雄。 雉と同…

左義長

本日、5時、火入れ。 今年は雪のない左義長になるかと思いきや、 しっかりと吹雪になりました。 組まれた竹は、青々として、 その中に火を抱くような格好になりました。 風は気まぐれにも、ころころと方向を変え、 西へ吹いていたと思えば、東への突風となり…

鍋物がおいしい季節です。 寒くなってきました。 外から戻って来ても、すぐには体が温まりません。 そんな時は、あつあつの鍋か、熱〜いお風呂か、どちらかです。 今日は、まず、鍋で温まりました。 お豆腐、白菜、葱など放り込んで、 エビ団子とか放り込ん…

白山茶花

青木和枝先生の第一句集「白山茶花」。 祝賀会から一年余り、ようやくアルバムを仕上げました。 遅くなって申し訳ありません。 ご出席いただいた皆様、そして、青木先生に、 次の日曜日、金沢句会にてお渡しいたします。 思い出します。 小室さんが先導して…

夢その2

こんな夢を見た… イルカと遊泳するイベントに参加しました。 一緒だったのは、私の句会の方々です。 ホテルのような、大きな建物がイベントの事務所になっていて、 建物の外は、岩場で、 岩場の先は、すぐに深海のような海が広がっていました。 私たちが乗っ…

こんな夢を見た… どうも家を買ったらしい。 しかも豪邸のようである。 二階に一室だけある洋間を、「使っていい?」と自分の部屋にした。 不思議なことに、道具も少し残されていた。 一階に降りると、昔ながらの和室。 祈祷の最中だった。 なぜか、近所の接…

白障子

お正月も三日を過ぎると、平穏な時間が戻る。 奥宮に初詣の人出がなくなると、全く神の域となったように 人の気配は失せていた。 蕎麦で有名な一揆の村も、新蕎麦の頃とは打って変わって、 閑散としたお店の灯が、ぽつりと見えるのみである。 休日の夕方、ほ…

水餅

今年の冬は、予想に反して暖かですね。 おかげで、お餅が黴てしまって、たいへんなことになりました。 年内に購入したお餅。 しかし、新年を待たず、青い斑点ができ… これは大変と湿気のない場所へ移動しましたが、 今度は、ひび割れが激しく… 暖かいという…

初句会

雉十日会の初句会。 私にとっても、今年初めの句会でした。 句会の後は、恒例、新年会です。 皆様、とても楽しみになさっておられますし、 準備する私としても、気合が入ります。 今年は、ビンゴゲームをしてみました。 簡単な景品を揃え、ビンゴした方から…

雪晴

雪晴の自分に向ひ話したき 細見 綾子綾子先生の俳句です。 雪晴の自分に向かっているのでしょうか? それは、鏡に映したような姿ではなく、 心の持ちようでしょう。 雪晴の日、それは、雪に閉ざされた後の開放感でもあるし、 雪の美しさを満喫できる時でもあ…

冬芽

仁徳といふそら豆の冬芽濃し 田島 和生そら豆の冬芽、しかも仁徳とは、天皇の名前です。 いかにも雅な風体を思い浮べるそら豆の冬芽です。 その冬芽が、一際、色濃く感じられました。 おそらく、畑にある色の濃い冬芽に惹かれ、 近寄ったところ、「仁徳そら…

時雨虹

野に立てば身を包みゆく時雨虹 田島 和生身を包みゆく…とは、どのような虹でしょうか。 時雨がやって来た野で、寒さやどんよりとした冬の冷酷さを 身に感じつつ、しかし、そこに虹が立ちました。 まさしく、虹に包まれたように、 辺りに虹が立ったのでしょう…

おでん酒

まなかひの天守白々おでん酒 田島 和生「雉」全国大会での作品です。 姫路城を目の前に、おでんを楽しむ作者。 傍らには、もちろん、大好きな熱燗。 大変人気のあった作品でした。 天守がまじかに、白々と見えています。 お酒の酔いは、白壁を眩しくしたこと…

元日礼拝

今日、一月一日は、日曜日でした。 礼拝へ出席しました。 初詣へいらした方も多いと思います。 同じような感覚で、教会へ礼拝に向かいました。 イエス・キリストの十字架に死んだ私たちは、 イエス・キリストの命を生きています。 しかし、 死にきれない私は…