呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒロシマ

オバマ大統領がヒロシマを訪問しました。 歴史的なことについては、あまりに重く複雑ですので、 軽々に論じることはしたくありません。 ただ、 核廃絶に向けて、全世界が動き出すことを願います。 今日のこの日を感謝し、 世界の平和が実現されますように、…

日の永し

鉛筆を削り揃へて日の永し 田島 和生 鉛筆を削って、二本、三本、あるいは五本、六本、 おそらくほとんど長さの同じの鉛筆が、揃えて置かれたのでしょう。 さて、これから執筆開始。 「日の永し」という季語から、筆者は夜型…ではなく、 まだまだ仕事ができ…

パン屑

「娘から悪霊を追い出してください」 そう願った女に、主イエスは、 「子供たちのパンをとって、小犬にやってはいけない」 とお答えになりました。 小犬扱いされた女は、それでも食い下がります。 「主よ、しかし、食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただき…

獅子舞祭り

私の住むところでは、 夏のお祭り=獅子舞祭りといいます。 文字通り、各町内の獅子が、その舞いを競い合うお祭りです。 今年もお祭りの季節になりました。 男性諸君は、獅子舞の稽古を子供たちと一緒にしています。 毎晩の稽古には、笛方、踊子、太鼓の担当…

百足

風が気持ちのいい季節です。 暑くもなく、寒くもなく、快適な季節ですね。 窓を開けると、程よい風が吹いてきます。 日差しは強くなってきていますが、 日陰に入ると、強い日差しも忘れるほどです。 あるビルに入り、ふとさわやかな風を感じてふり向くと、 …

二度目の金沢

北陸新幹線が開業して、一年余り経ちました。 ある月刊誌が特集をしていて、それは、 「二度目の金沢」というものでした。 兼六園、金沢城など、目立った観光地を訪れてしまった方へ、 より当地に住む人の感覚で、町中を紹介している内容でした。 その中に、…

夕方、帰ってみると、 キッチンの隅を、蟻が大行進していました。 裏庭に近いので、油断すると入ってきてしまうことしばしば。 春先から注意していたのですが、ついに家に上がり込んでしまいました。 床の隙間に落ちた米粒など、次から次と運び出しているで…

ペンテコステ

ペンテコステ(聖霊降臨日)でした。 弾んだ心で礼拝に出席しました。 聖霊が降って、信徒たちは奮い立ちます。 イエス・キリストの名のほかに、救いはない、 そう断言して、神の救いの業を伝えてゆきます。 私たちも同じ、み言葉によって奮い立ちます。 現…

工作

何かを終えたあと、 例えば、投句を終えたあとなど、何か息抜きをします。 息抜きに、よく工作をしますが、近頃は、折り紙もします。 先日、教会で使った花びら型の入れ物は好評でした。 折り紙ですから安上がり、しかも見栄えがいいので、 茶話会などにお勧…

涼しさ

日本建築は、和室がふすまで仕切られて、 玄関から背戸まで見渡せる構造です。 近頃は、建築基準が厳しくなり、 このような家屋は建てられません。 耐震基準は満たしていないものの、このような日本建築は、 くつろげる空間として、好ましく思います。 金沢…

雉がいました。 あまり手入れされていない麦畑に、 雉のきれいな頭や頬、尾が見え隠れしています。 最初に発見したのは、下校の小学一年生。 まだ、ランドセルに手足が生えたような女の子が二人、 雉だ!雉だ!と言って、瞳を輝かせていました。 団子をあげ…

聖五月

さわやかな五月です。 暑くもなく、寒くもなく、 蚊も気にするほどではなく、美しい若葉の季節、五月。 そして、今年も届きました。 教会からバースデーカードです。 寄せ書きの名前、聖句、そして、牧師のメッセージ。 誰もが楽しみにしているカードが、私…

春疾風

強い風の日が続きました。 今日は、ようやく穏やかなお天気でしたが、 午後は雨になってしまいました。 風が止んで、景色は戻ったように見えて、 まったく同じではありません。 お世話になった方が、また、帰天されました。 私の両親と同じ年代の方で、 両親…

白木蓮

白木蓮ひらきて力ゆるびたり 泊 康夫お花は、皆、そうかもしれませんが、掲句は白木蓮を言っています。 蕾が大きく、開くと柔らかな花びらを重ねる白蓮だからこそ 「力ゆるびたり」の表現に合うのだとわかります。 固い拳を解くことにたとえて、開花の感動を…

吟行会のお知らせ

雉十日会では、 「卯辰山菖蒲園・金沢町屋そば打ち見学」吟行をいたします。 5月23日(月) 雨天決行 金沢駅出発:9時50分 卯辰山菖蒲園にて、約一時間の吟行。 その後、金沢町屋上野町中丁へ移動。11時頃、到着予定。 まず、そば打ちを見学いたします。 投…

鴨帰りゆく

妹子塚はすかひに鴨帰りゆく 田島 和生小野妹子の塚、つまりお墓ですが、 妹子の墓と伝えられているところは、いくつかあります。 作者は大津の方ですので、これは、滋賀県志賀町「唐臼山古墳」でしょう。 巨大な石棺が露出している古墳を、鴨が横切って渡っ…

創立記念日

5月1日、教会創立記念礼拝。 135年を迎えました。 伝統ある教会を、うれしく思います。 一人の若いアメリカ人宣教師によって建てられた教会は、 今、大きな実りを見ています。 しかし、十分ではありません。 この地において、まだ、神を知らず、虚しさ…