呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月尽

今日で八月もお終いです。 私たちの所では、今日で夏休みもお終いと言うことですね。 夏も終わったという感じです。 八月の後半はお天気も悪く、もう少し夏を楽しめるかと思っていたのに、 さっぱりでした… おまけに風邪もひいて、近頃、まれな重症で、 今も…

マスク

「マスク」は、冬の季語です。 ただ、近頃はインフルエンザもあり、 予防にもマスクは使われていますし、年中、しきりに目にします。 使い捨てもあり、花粉症などのアレルギーもあり、 マスクは大活躍です。 今日、私もマスクのお世話になりました。 咳もお…

夏の風邪

本気で風邪をひいたらしい… 咽に付くと、治りにくいのが、私。 咽の炎症を抑える薬が必要ですが、手元にはなく、 あいにく今日は金曜日。 苦しい状況になってきました。 もう秋なので、夏風邪ではありませんが、 まだ夏風邪を使っても問題ないでしょう。 事…

西日

山の上にある、景色の美しい喫茶店。 古都を見渡せる一面の窓が有名です。 特製ブレンドコーヒーを頼むと、ホイップクリームがついて出てきます。 居心地がいいので、よく出かけます。 話しやすい雰囲気がいいのでしょう。 人がたくさんでも、そうでなくても…

空堀跡

金沢城。 空堀にかかるのは、極楽橋。 先日、訪れたときは、 空堀も極楽橋も立ち入り禁止になっていました。 安全確認がなされたのかもしれません。 この日は、どちらも通ることができました。 空の色が青くなっていきます。 極楽橋。 かつての空堀を歩いて…

夏惜しむ

私の友人が帰郷し、ご家族と一緒に水族館へ出かけました。 トドの解説が始まり… トドが魚を与えられ… すぐに口を開けさせられて、 「ほら、もう飲んでしまって、(魚は口の中に)ありません!」 と説明されました。 夏のはじめの水族館でしたのに、もう、秋…

葛の花

夕方、「ちょっと吟行」をして、葛の花を見つけました。 滝の近くです。 合歓の木に巻き付いて、合歓の花と一緒に咲いていました。 ちょっと不思議な感じがしました。 葛の花というと、私は日陰を思いますが、 実際は、綺麗な紫の花をたくさん咲かせ、明るい…

残暑

暑い日が続き、思いのほか疲れているようです。 今日は大切な日曜日。 教会へ行き、礼拝でのお祈りは、私を新しくします。 楽しみでもあり、大切な時間です。 にもかかわらず、今日は睡魔が襲ってきて、戦いに必死… 指や腕の目覚めのツボを揉みほぐして、何…

命の源、水。 暑い日が続き、より必要なものになっている、水。 なぜ、脱水症状が進み、死に至るまで気が付かないのか… 不思議に思う方もあることでしょう。 炎天下、汗を流し、当然水分が必要なはずなのに、乾きを覚えない… そんな感覚になることがあります…

空蝉

空蝉、蝉の殻。 割れた背中から、蝉がぬけ出たことがわかります。 しかし、割れ目はそこだけ。 他は全く損傷がありません。 蝉は、かくも見事に殻を脱します。 六本の脚は、しっかりと葉を掴み、 目玉は小さくともまん丸に飛び出ていて、蟬そのもの。 美しい…

夕立

ちょうど、夕食の準備をしようかな…と思っていたころ、 いきなり怒涛のごとく、窓や天井から轟音が鳴り響きました。 雨だとすぐには分からないほどの轟。 屋根瓦も道路も、白く塗り替えられたかのように見えた、雨の飛沫… これほどの夕立は、珍しいでしょう…

船虫

船虫、舟虫は、夏の季語です。 うっかりと、季語であることを忘れていました。 失敗です。 船虫は、人の影に敏感に反応し、群れだって動き出します。 その気配に、私も初めて船虫の存在に気づき、 その数の多さに驚くのでした。 岩が動いたのかと思うほど、…

花魁草

花魁草をよく見かけます。 ひらひらのフリルのような花びらに、黄色の蘂が目立ちます。 可愛らしいお花です。 色も様々にあるようで、ピンクや紫や今日は白を見つけました。 花びらが散って、地にちりばめられているのもきれいです。 揚羽蝶おいらん草にぶら…

葡萄

教会学校では、子供たちが集って、葡萄を作りました。 針金を芯にして、紫の色を練り込んだ紙粘土を丸め、 針金につけていきます。 牧師夫人が、葡萄の木を厚紙を工夫して作り、 そこへ葡萄の房を掛ていきました。 …以上は、教会学校のM先生に伺ったこと。 …

戦争とは…

戦争を知っている方は少なくなりました。 もう70年になる、そう思いつつ、 それほどの時間を感じない、戦火を潜り抜けて来た人々があります。 戦争は、殺し合いです。 憎くて戦ったわけではないと言います。戦争だから。 やらなければ自分が殺される。 自分…

墓参

立秋を過ぎると、風が強くなります。 お墓参りに出かけました。 先月、新暦のお盆に兄が帰り、一緒にお参りをしましたが、 もう一度、姉と二人で、父母、ご先祖へご挨拶?です。 しかし、7月と違い、8月になると風が強くなり、 蝋燭に火がつきにくくなりま…

「雉」ネット俳句 入選句(8月号より)

平成27年6月 (8月号掲載)佐保 光俊 選〈特選〉 廻廊に涼風とほる古刹かな 藤井 薫 伽藍を取り巻く廻廊を歩いていると、涼しい風が吹き抜けてゆく。廻廊の内側には五重塔や金堂が見えている。寺が建立されて以来、涼風は何百年ここを吹き抜けてきたことか。…

「雉」ネット俳句 入選句(8月号より)

平成27年 6月 (8月号掲載)大前 貴之 選 〈特選〉 ほととぎす鳴きておどろく静けさよ 渡辺 伸幸 時鳥の鳴声によってますます深まる静寂。驚く主体を「時鳥」と考えるか「人」とするか、鑑賞者によって意見の分かれるところだろうが、それは瑣末な事。音によ…

木虫籠(きむすこ)

竹で編んだ簾、木虫籠。 あまり見られなくなりましたが、近頃、流行の町家にあります。 なぜか、木虫籠がきれいだと話題になり、 今日、出会った俳句初心者の方々に、しきりに詠まれていました。 白雨、夕風、蝉しぐれ、月明り…、そして、 果ては、緋襦袢… …

島村哉哉(しまむら さいさい)

雲仙万緑かくやすやすと来てしまう 桜鯛くう雲仙のいただきに 地獄湯に指さし入るゝ夏寒し 島村哉哉(さいさい)こと、島村鶴亀(きかく)先生。 日本基督教団牧師。 『信仰歳時記』(教文館 昭和46年)より。大変有名な牧師であられ、また、信徒の中には、 …

銀河

立秋を過ぎて、空が明るくなってきている気がします。 星が美しい夜です。 記憶の中では、今頃、夜空に銀河がかかって、 田舎の夜空を、新鮮にしていました。 どこまでも続く田の闇を、銀河が覆います。 地表には、虫が鳴き、草が匂っていました。 風が涼し…

長崎の日

今日は日曜日。 ちょうど礼拝中に、原爆投下の時刻を迎えました。 戦後70年、被爆70年。 牧師のお話は、そのことに触れます。 そして、思いました。 今、この場に爆弾が投下されたら…… 恐ろしい想像でした。ぞっとしました。 今、神様の言葉を聞き、祈り…

袋角

雄心の見えて膨るる袋角 田島 和生袋角を意識して観察したのは、先日の同人会吟行会が初めてでした。 奈良にはたくさんの鹿がいて、人と共に棲んでいるので、 ゆっくりと眺め、また、触れさせてもくれました。 手に触れて、驚きました。 熱い……。 明らかに熱…

桐の花

山空のいちばん近き桐の花 田島 和生 「雉」三十周年記念号から、特別作品「山国」。 桐の花は、高貴な花のようで、高くに紫の花を咲かせます。 仰ぎ見れば、背景はいつも青空。 遥かなる空が桐の花の向うに広がっています。 藤のように柔らかではなく、凛と…

広島忌

今日、8月6日は、広島に原爆が投下された日です。 広島の方々には、とりわけ大切な日になります。 そして、私たち日本人にとって、 世界の人々にとって、 平和を祈る大切な日です。 風化させてはならない、そう思いつつ、 弱い私は、心のどこかで、忘却を…

おめでとう!雉30周年

俳誌「雉」が、創刊30周年を迎えました。 「雉」8月号は、記念号として発行されました。 とても見ごたえのある、堂々の30周年記念号です。 皆様、是非、一冊、お手元に置かれることをお勧めいたします。 「雉」主宰、田島和生先生の特別作品「山国」も、 ブ…

かなかな虫

蜩の別称、「かなかな虫」。 以前、蜩の鳴き声が、悪魔の笑い声に聞こえると言った 異国の人のお話をいたしましたが、 その鳴き声から「かなかな」という名前もあったのでした。 「カナカナカナカナ……」と鳴く蜩。 悪魔の笑い声という聞きなしでは、「ケケケ…

蝉しぐれ

日ごとに、蝉の鳴き声が高くなっています。 街が明るいせいで、夜になっても鳴きやみません。 この辺りでは、熊蝉がいませんので、 シャーシャーという鳴き声は聞かせません。 その代わり、油蝉がひどく鳴いています。 ジーッと鳴く蝉です。 そのジーッは、…

過去った時間

日曜日は、主の日。 今日は、イスラエルの民が荒野をさまよった期間、 天からマナを降らせて、民を養ってくださった神様のお話でした。 イスラエルの民は、「つぶやき」が多く、 つまり、不平ばかり言っていたのです。 荒野では、肉鍋が食べられない。肉が食…

花火大会

今日は、あちらこちらで花火大会があったようです。 近所でも、ドンドンという音が響いてきていました。 ただ、家からも、家の前に出ても花火は見えず、音だけ。 これは、騒音のようで、迷惑でした。 小高い山からは、遠花火が見られました。 大空に音もなく…