呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

青無花果

「無花果の葉」は、春。 「無花果の実」は、秋。 今頃は、「青無花果」ですね。 無花果の実は、まだ、青く、固い。 柿のように、小さな実をいくつか落として、 より良い実がなるように数を減らすそうです。 教会の無花果は、白いちじく。 イスラエルを旅行し…

梅雨じめり

梅雨のすっきりしないお天気です。 じっとりとして、湿度が高く、 晴れれば蒸し暑く、雨なら気分も沈む薄暗さです。 その中で元気がいいのは、植物たち。 紫陽花はもちろんのこと、紫式部も伸び盛りです。 元気がいいのは結構ですが、お隣にご迷惑がかかるの…

主の日

日曜日は、主の日。 ゆっくりと主にお祈りする時間を感謝いたします。 誰も、主にしたがっているつもりで、 いつの間にか道から逸れている、ということを経験します。 いえ、道から逸れていることにも気付かずに過ごすことも少なくありません。 その中で、い…

梅雨の闇

うっとうしい空模様に、暗い感じが付きまといます。 屋内では、手元が暗く感じ、読み物には明かりが必要かもしれません。 今では電気がありますので、不自由なく過ごすことができます。 よく考えれば、雨露をしのぐ家も、 外の明かりを遮るものにちがいなく…

鑑真

唐招提寺、鑑真和上像。 鑑真は、即身仏を望み、 死を前にして食事も制限して、この姿で亡くなりました。 聖人ならば、その肉は腐らないと言われていましたが、 日本の気候のせいでしょう。 鑑真の体は、数日で腐り始めました。 その姿を留めるため、一流の…

蒸し暑い日

今日も蒸し暑い日でした。 明日は雨の予報です。 普通にしていても汗が流れて、疲れますね。 ただ、梅雨の間に汗腺を開いておくことは大切で、 夏の本格的な暑さが訪れた時の健康維持につながるそうです。 かつては、今頃、毎日ランニングなどをして、体力づ…

沢蟹

沢蟹、夏。 二月堂のお水取りは有名です。 しかし、飲めない水もあり、 その水は、坂を下って流れていました。 水かさは多くない流れに、沢蟹が棲んでいます。 もちろん、捕ってはなりません…との看板があり、 蟹たちは、静かに見守られ、育まれています。 …

鹿と人と

奈良には、鹿と人が共に過ごす、不思議な空間があります。 鹿は、人に慣れてはいても野生です。 糞も転がっているし、尿も匂います。 しかも重要文化財のある空間で、鹿は奔放に過ごしています。 不衛生だと怒る人は、一人もないのでしょう。 もちろん、最低…

奈良の鹿

「雉」同人総会が、奈良で開催されました。 久々の奈良でした。鹿にせんべいを食べさせて、 鯉に麩を投げ与えて、文化財を見学し、俳句も作りました。 雄の鹿は、袋角が温かく熱を持つ季節。 雌の鹿たちは、子育て中でした。 子鹿たちは、音を立てて草をむし…

鹿の子

「鹿の子」は、夏の季語。 春は「春の鹿」、単に「鹿」は、秋の季語です。 複雑ですね。 かつて修学旅行で訪れた奈良。 鹿がたくさん歩いていまして、 それが珍しくて、かわいらしくて仕方がありません。 鹿せんべいを与えようと買って、 いそいそと食べさせ…

明日は、母の月命日です。 両親は仏教徒でしたので、明日はお寺さんが見えます。 月に二度、父の日と母の日と、来ていただきます。 紫陽花が薄い赤紫色になり、とてもきれいなので、 仏壇にささげることにしました。 あまり大きい花は入りません。 小ぶりの…

菖蒲園

今日は、車椅子を押す体験をしました。 これまでは、屋内での使用の経験しかありませんでしたが、 今回は、菖蒲園をめぐりました。 結構、重くて、力を使いました。 登りは登りで、押す力が必要でしたし、 下りは下りで、押しとどめる力が必要でした。 柔ら…

夏風邪

家人が、また、風邪を持ち込んで、 私にうつしました… いつものパターンに、憤慨する私。 結局、3日も薬のお世話になり、何とか快復しました。 しかし、やはり、風邪を持ち込んだ本人は、まだ快調ではないようです。 時々、激しく咳込んでいます。 哀れで、…

マンゴー

マンゴーを一個、いただきました。 よく冷えて、丁寧に包まれて、いかにも美味しそうです。 早速、皮を剥いて切りますが、切り方がよくわかりません。 中心が固くて、包丁が通らないので、 「ミカン割り」の要領で切りました。 香りも良くて、とても美味しか…

浮葉

浮葉。うきは。 今頃、蓮池には、小さな葉がたくさん出て、 水面を埋め尽くしています。 これが、浮葉。 そして、池には鯉が泳いでいます。 小さな小さな稚魚もたくさんいて、 浮葉の周りをにぎやかにしています。 が、この小さな子たちは、近寄ってよく見な…

菖蒲

明日の金沢句会は、「菖蒲」が兼題です。 菖蒲、というと、可憐なお花を思う方が多いと思いますが、 それは、花菖蒲。 俳句の季語でいう「菖蒲」は、サトイモ科のショウブ。 菖蒲湯に使う菖蒲です。 花は、茗荷のように根に近いところに咲き、 蒲の穂のよう…

獅子独活(ししうど)

獅子独活の白々ひらく地震の崖 田島 和生 これも覚えています。 金沢で同人総会があった一昨年、総会の後、 能登へ吟行に出かけました。 バスで行く能登への道は、幾つものカーブを走り、 ニセアカシアが咲き、獅子独活も花を競っていました。 そして、いよ…

百日紅

百日紅幹隆々と咲き初むる 田島 和生覚えています。 これは、俳人協会富山支部講演の翌日、 雉の方々と吟行会をした時の作品です。 吟行地は、民族民芸村。 橡の実がたくさん落ちていて、先生はふざけて転がして。 五百羅漢では、探鳥の方々と出会い、 「ケ…

天の国

「御国が来ますように…」 主の祈りの中にもあります。 天の国が来ますように…私も、そう祈ります。 新しい天と新しい地がやってきます。 私たちは、新しくされ、 私たちは神とともに住み、 もはや悲しみもなく、死もなく、 イエス・キリストは、私たちの涙を…

栗の花

栗の花が目立つようになりました。 藤が終わり、桐も少なくなり、 いよいよ栗の花が盛りとなります。 峠には、栗を育てている農家があり、 段々畑の畔に、栗の木が段々に並んでいるのは、 どことなく懐かしい風景です。 大粒で美味しい栗は、しかし、動物や…

万緑

万緑の中や吾子の歯生え初むる 中村 草田男夏の季語「万緑」。 この言葉を俳句に季語として用いた最初の人、中村草田男。 私の句会では、まず、有名な俳人の作品を学んでから始めますが、 良く登場する俳人の一人が、この中村草田男です。 草田男の略歴には…

聖餐式

今日は聖餐がありました。 礼拝でパンと葡萄酒をいただきます。 イエス・キリストが、最後の晩餐でパンと葡萄酒をもって わたしの体、わたしの血、と言って弟子に分けられた、 そのパンと葡萄酒を再現しています。 私たちは、弟子たちと同じように、 キリス…

走り梅雨

私にしては珍しく、6月の投句を済ませました。 「雉」誌、同人の締め切りは15日。 今日は、6日。 一週間も早く投句するなんて、めったにないことです。 これで、ちょっと安心です。 先日の句会から、祭獅子の句を中心に、 青田、青嵐、桜の実…などを詠み…

なみだ雨

今日は、前夜式(通夜)でした。 聖堂に300そろえられた椅子もいっぱいで、 ロビーに人があふれていました。 棺を囲んで讃美歌を歌い、 どなたも涙していました。 外は久々の雨、なみだ雨です。 紫陽花が色づく雨に、天へと帰って行かれたのですね。 しばら…

句会案内

俳誌「雉」6月号に、句会案内が載せられました。北陸地区の句会のご案内をいたします。★ 富山高志句会 富山市 富山県教育記念館 第4日曜 午後1時〜 ★ 雉十日会 小矢部市 小矢部市立石動公民館 第1日曜 午後1時〜 ★ 雉金沢句会 金沢市 中央公民館彦三館 …

紫陽花

いつも笑顔が絶えなかった、明るい人。 紫陽花のお花の話をしたのが最後だったという方がありました。 55歳。あまりに早い帰天でした。 あの笑顔は、信仰のたまもの。 それを知ったのは、いつだったでしょうか? どうしていいかわからないことばかり… 委ね…

夏の月

暑い日中が過ぎ、雨が近いようで、 空がどんよりとした夕暮れでした。 訃報が入りました。 お若い方の突然の帰天。にわかには信じられませんでした。 日曜日にはお元気で、焼きそば会の焼きそばを焼いていらしたのに、 神様は、突然、御許に御寄せになったよ…

六月

今日から六月です。 そして、1日の今日は、母の誕生日。83歳です。 生きていたら、ですが。 もう10年以上前に他界しましたが、それほどの経過を思いません。 しかし、確かにそれだけの時間はあったようです。 ただ、鮮明に覚えているので、時間の経過を…